はり どうして その2
お客様の疑問にお答えする企画の第2回になります。
今回は鍼が身体に与える変化を簡単にかいつまんでご説明します。
まず、鍼が基本的に何で出来ているかですが現在日本で使われている鍼のほとんどがステンレス製です。人体への影響が少ないのが理由です。
また、中には金や銀でできた鍼をアレルギーなどの理由で使っている人もいます。
ですので、基本的には「刺激」が加わることでの身体の変化を所謂「効果」としています。
その「効果」は大きく分けて3つ
・怪我を治そうとする治癒能力を利用して出る効果
・物理的に体内へアプローチすることで出る効果
・経絡などツボを利用し得られる東洋医学的な効果
(この中で東洋医学についてはこれだけで莫大な説明がいるので割愛させていただきます。興味がある方は調べてみても面白いですよ。)
まず1つ目、鍼を打つということは異物が体内に入るということです。ですので、身体はその刺激に対して抵抗しようとします。傷ができればその修復の為に血液を送り、栄養を届け不要物を回収し新しい組織を作ります。この作用を利用し、実際怪我のないところやその修復がうまくいっていないところへその働きを促すことが出来ます。
また、血流も促していくのでもともと溜まっているものを回収したり(浮腫みなど)、血の気のないところに血液を送ったりと「正常な流れ」を取り戻すことに長けています。
2つ目、基本的に体内の組織に物理的に直にアプローチができる技術は手術か鍼治療ぐらいしかありません。指圧などの徒手の技術や薬などもアプローチはできますが直接弄ることはできません。
ですので、「ここの筋肉が~」「この神経が~」など特定の場所に直接的な刺激を加えることが出来ます。
筋肉は特定のポイントに刺激を受けると反応が出る「トリガーポイント」というものが存在し治療のポイントとして多く使われます。
神経は有名なところで坐骨神経痛や三叉神経痛(顔面神経痛)など神経にアプローチし、痛みや機能不全を回復させていく治療が有効性が認められ現在、厚生労働省から健康保険適用の許可が降りています。
実際の細かな記序などは論文が発表されているので「鍼治療」「病気の名前」「論文」で検索すると出てくることが多いです。ですが読むのにある程度の知識と根気がいりますのでわからないことがあればお気軽にスタッフまでお聞きください。
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